アズマタックン お疲れ様でした
2021/05/28 09:13

京都HJと言えば、ほとんどの人が、ラストランとなった三津谷騎手がマーニで重賞初勝利をあげたことを思い浮かべると思います。

でも、この大きな感動が沸き上がっている最中で、怪我を発症しながらも、最後方で完走した馬がいることも知ってもらいたい。

障害の大ベテラン、アズマタックン。この後、タックンは予後不良となりました。

タックンがもし競走中止していたら、三津谷騎手の勝利を祝いつつも、それでもやはり全頭完走が叶わなかったことで、人々の心には悲しみが幾分残ったかもしれない。

そんなことをタックンが気にしていたはずもないけれど、でももしかしたら?と私は考えてしまいます。

それほどタックンは障害レースでの存在が大きかったと思っています。

タックンを現地で初めて見たのは、昨年12月のイルミネーションJSでした。

パドックでは少しガレ気味と言われていましたが、脚が長くて、人間だったら絶対にモデル体型だわ、と思って見惚れてしまいました。

この時録画したパドック周回を見ると本当に切ない気持ちで一杯になります。
イルミネーションJSは全頭無事完走でしたが、3頭が今はもうお空に行ってしまいました。

勝ち馬となったエンシュラウドは翌年1/9の新春JSで競走を中止しました。
水濠障害でトモを落としましたが、その後の障害も飛んでいたのですが、骨折を発症してしまいました。

また、4着と大健闘したナリノレーヴドールは、暮れの中山大障害の最終障害で落馬転倒、骨折してしまいました。
この時、大差で最後方を走っていたのがタックンでした。

私はこの時の映像を見て、レーヴドールはもちろんゴールまで走ることを覚えていたと思うけど、ひどく骨折した脚で痛かっただろうに、それでもゴールを目指したのは、前を走るタックンが見えたからではないかな、と思っています。

「待って、僕も走る、ゴールまで行きたい」と、そんな風に感じました。

きっと今頃、「タックンさんも来たんですか!長い間、ずいぶん頑張りましたよね」と労ってくれているのかな?

そう思うと、少しだけ悲しみも和らぎます。

本当にお疲れ様でした。ゆっくりと、ゆっくりとお空で過ごしてくださいね。

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