向う正面入口ではすでに中盤に取り付きすぐに先頭に取り付いた。その時、外から内へいつもより鋭角に進路をとったものだから後続の馬たちに大いに影響を及ぼすこととなり、数頭の馬がアクシデントに見舞われた。その中にクロワデュノールもジョバンニもミュージアムマイルもいた。今回は最後の直線に向くとブレーキがかかったかのように失速して後続馬に次々と追い抜かれてしまい結局15着に沈んでしまう。原因としてはスパートが早かったことと、ピコチャンブラック(石橋脩)が喰らい付いて粘ったこと、一緒に上がって来たアロヒアリイ(横山和)が外から粘ったことが上げられる。
ガミ「やっぱりマクリ競馬をやる気っすかね」
マスター「Mデムーロならやるだろ」
オレ「レースの展開上、大きな事件だよな」
ガミ「皐月賞では多くの馬が影響を受けたっす」
マスター「そうさ、暴走族みたいなものだからな」
オレ「弥生賞で味を占めちゃったからな」
ガミ「そうっす、柳の下の二匹目のドジョウを狙ってるっす」
オレ「馬がドジョウを狙ってどうするって話だろ」
ガミ「一匹獲ったらもう狙わないのが賢い手法っす」
マスター「スパート位置を変えて来るかもな」
ガミ「早く仕掛けるから奇襲なんす」
オレ「府中の2400mじゃぁ仕掛ける場面が難しい」
今夜のスナック・パドックはダービーの話題で盛り上がった。ファウストラーゼンのマクリ競馬に影響を受けないレース運びが大事だというテーマで熱く語った三人だった。マスターは「デュノールは3回目だからもう大丈夫だろ」とまったく気にしていない様子だ。ガミは「皐月賞での不発で勢いは無いっすね」とこちらも意に介していない様子だ。オレは「勝ち負けがどうのこうのでは無くてマクリ競馬の影響が心配なんだ」と着目点を説明する。現に皐月賞での影響は大きかった。あのマクリの影響で実力を発揮出来なかった馬はいる。「今回は大丈夫だろう」と高をくくっていると足元をすくわれかねない。実際にマクリが実行されるタイミングで影響の無い場所にいれば良いのだ、という話かも知れないがそれが難しい。レースの流れの中でそのタイミングを常に考慮して走ることは実際には難しい。結局、マクリの影響を受ける場所を走らなかったとレース後に振り返られることが最善なのである。
・・・続く・・・
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