今日夕方のグリーンチャンネル「栄光の名馬たちセレクション」は、オグリキャップ。
久しぶりに、「怪物」オグリの雄姿を堪能した1時間であった。
笠松でデビューし、2回の敗戦を除いてはほぼ無敵だったオグリキャップの中央デビュー戦が、1988年のペガサスS(現アーリントンC)である。
ペガサスSは、前年の1987年に4歳(現3歳)の重賞競走として新設されたが、1991年を最後に現在のアーリントンCがその役割を引き継ぎ、廃止。
施行回数わずか5回の短命重賞だった。
このレースで1番人気だったのは、ラガーブラック。
オグリは2番人気だった。
ラガーブラックは、それまでにシンザン記念を勝っており、メンバー中最も実績があったから、地方から移ってきたばかりのオグリより人気があったのはやむを得ないだろう。
他にもグレートモンテやインターアニマートといった、のちの活躍馬が顔を揃えた一戦であった。
河内騎手とオグリは中団よりやや後ろにつけ、直線であっという間にラガーブラックやワンダーテイオーといった先行勢をとらえ、あっさりと優勝。
「どれほどのものか」と見守っていた中央のファンを納得させる、余裕の走りだった。
この後、クラシック登録のないオグリは毎日杯、京都4歳特別、ニュージーランドT4歳Sと裏街道を歩み、高松宮杯で古馬と激突するもランドヒリュウとの接戦を制し5連勝。
秋は毎日王冠で6連勝し、いよいよ大一番天皇賞で、同じ芦毛のタマモクロスと激突することになる。
私が彼の強さを実感したのは高松宮杯あたりからで、オグリに注目したのは比較的遅かったことになる。
その後空前の競馬ブームが訪れ、その中心を担ったのがオグリであるが、私は彼に屈折した愛情を抱いていた。
「好きなんだけど、みんなと一緒に盛り上がれない」。
そんな屈折した愛情は、引退レースの1990年有馬記念まで続くのだが、そのあたりはまた別の機会に触れたい。
写真は2006年、優駿スタリオンステーションにて、ツアーで特別に見せて頂いたときのオグリキャップである。
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