今日は3月11日。
東日本大震災から4年である。
亡くなられた方々のご冥福を改めてお祈り申し上げるとともに、
現在も避難生活や仮設住宅での生活を余儀なくされている方々に、
謹んでお見舞い申し上げる次第である。
震災とともに、福島第一原発の事故が発生し、福島県の浜通りでは
今でも立ち入りが制限されている地域がある。
未だに故郷に帰ることができず、帰還を諦めざるを得ない方々が
多数いらっしゃることには、本当に胸が痛くなる思いだ。
福島県は、相馬野馬追にも象徴されるように、馬とのかかわりの深い地域でもある。
震災と原発事故では、人間だけでなく馬をはじめとする動物たちも
被災した。
喪われた命の重さは人間も動物も等しいものであり、
私たちは物言えぬ動物たちのことも思いやらなければならないと思う。
被災した馬たちについては、引退馬協会など様々な有志の方々が
支援の手を差し伸べており、福島を離れて安全な場所で過ごしている
馬たちも多数存在する。
そんな馬の一頭が、かしわ記念の勝ち馬ストロングブラッドである。
トウカイテイオー産駒である彼は、引退後福島で第二の馬生を送っていた。
だが、彼のいた場所も震災と原発事故に見舞われ、その安否さえ
危ぶまれる状態であった。
そんな中で心ある人々が、彼を救い出し、現在ブラッドは茨城県の
常総ホースパークで暮らしている。
恐らく未曽有の災害で、彼も一時は非常に不安な気持ちで生きていたことだろう。
今は関係者の方々のおかげで、とても穏やかに過ごしており、
以前のような愛くるしい姿を見せてくれるので、ファンの皆様には
どうか安心して頂きたい。
写真は昨年の秋、彼を再訪した時のものである。
被災馬を受け入れて下さった皆様には、深く感謝申し上げたい。
命の重さを再認識する日、私たちは動物たちを思いやる心も、
再認識すべきではないだろうか。
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