昨年、東京大賞典3着を最後に引退したワンダーアキュート。
高齢まで第一線で活躍した彼にはいろいろな思い出があるけど、何より気に入っていたのは、彼のトリコロールのメンコだった。
トリコロールという配色は、幼い日の記憶と結びつく。
友達が得意げにに見せてくれた航空郵便の封筒の記憶。
いつも食欲を掻き立てる匂いのするパン屋の看板の記憶。
散髪に行くと必ず飴玉をくれる優しい主人のいる理髪店のくるくる看板の記憶。
それぞれが昔から何かと思い悩むことの多かった私の、決して多くはない幸せの記憶である。
先週の京都の未勝利戦に出ていたインザサイレンスも、同じトリコロールのメンコだった。
あれは彼らの所属する佐藤厩舎のおそろいのデザインのようだ。
過去の思い出に浸るのは後ろ向きだし、感傷に流されるのは「そこにただとどまるだけにすぎない」けれど、時にはそんなふうに立ち止まってみることも人生には必要なのかもしれない。
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