明日は有馬記念。
ゴールドシップが、引退の花道を飾ることができるのか、ラブリーデイがここも制して年度代表馬の座を引き寄せるのか、キタサンブラックが3歳の代表として中山との相性の良さを見せつけるのか、はたまた人気薄の馬が突っ込んでくるのか…楽しみは尽きない。
馬券の買い目について、頭を悩ませるのが楽しい。

だが、それ以上に期待しているのがホープフルSに出走するプレイヤーサムソンだ。
父メイショウサムソンは、今年デンコウアンジュという差し脚鋭い重賞勝ち馬を出したが、このプレイヤーサムソンの魅力は何と言ってもその血統。
母クインズプレイヤーの父はトウカイテイオーだから、彼はテイオーの孫ということになるが、その母フレイバーギフトの父はカツラギエースである。
つまり、血統表の中には3代目にシンボリルドルフと、ルドルフに初めて土を付けた馬カツラギエースの名前が並んでいるのだ。

名中距離馬、カツラギエース。
種牡馬としては、ヤマニンマリーン、アポロピンクと2頭の重賞勝ち馬を出しているが、全体的に成績は低調で、今では残念ながら顧みられることの少ない馬である。
その血を持つ馬が、重賞に出走する。
それだけで、あの若き日の血のたぎるような思いがよみがえってくる。

プレイヤーサムソン自身は未勝利戦を勝っただけでここに駒を進め、現在9番人気だが、テン乗りのアッゼニ騎手は、どんな騎乗を見せるのだろうか。
是非彼の馬券を買って応援したい。